BMWのコーディングに興味をお持ちの方は多いのではないでしょうか。コーディングとは、車両の機能や設定をプログラムでカスタマイズすることで、より自分好みに仕上げることができます。しかし、コーディングを行う際には、料金やディーラーでの対応、さらには保証打ち切りのリスクにも注意が必要です。本記事では、おすすめのコーディングメニューや、ACC後付け費用などについて詳しく解説します。また、自分でコーディングを行いたい方のために、アプリを活用した方法や、ディーラーでの入庫拒否を避けるための対策もご紹介します。BMWの魅力をさらに引き出すコーディングを検討する際に、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
・BMWのコーディングにかかる一般的な料金とメニューの種類について理解できる
・ディーラーでのコーディングと専門業者でのコーディングの違いや注意点について理解できる
・自分でコーディングを行う際の方法や使用できるアプリについて理解できる
・コーディングによる保証打ち切りやディーラーでの入庫拒否のリスクについて理解できる
BMWのコーディング料金とおすすめのプラン
・BMWのコーディング施工とは?
・コーディングメニュー一覧と料金について
・コーディング G系の特徴と料金
・BMWのACC後付け費用はいくらか?
・コーディングのおすすめメニュー
BMWのコーディング施工とは?
BMWのコーディング施工とは、車両の電子制御ユニット(ECU)に対してプログラムを変更する作業を指します。これにより、車の標準設定を変更し、機能を追加したり、制限された機能を有効にすることが可能です。
例えば、車両によってはエンジンのアイドリングストップ機能を常にオフにするコーディング、ライトをオートにしたときに常にデイライトを点灯させるデイライト機能をアンロックするコーディング、また走行中でもナビゲーションシステムを操作可能にする、といったカスタマイズが考えられます。これらのコーディングは、一般的にBMWチューニングショップで対応可能ですが、最近では自分でコーディングを行うためのツールやアプリも普及しており、手軽に行うことができるようになっています。
ただし、コーディングにはリスクも伴います。特にメーカー保証が失効する可能性があることや、ディーラーによってはコーディング車両の入庫を拒否される場合があります。また、誤ったコーディングによって車両のシステムに不具合が生じることもあるため、慎重に判断して行う必要があります。
コーディングメニュー一覧と料金について
BMWのコーディングには、さまざまなメニューが用意されており、車種や年式によって適用される内容が異なります。一般的なコーディングメニューには、以下のようなものがあります。
デイライトの設定
料金:5,500円〜
デイライトのON/OFF設定や照度の調整を行い、日中の視認性を向上させます。
アイドリングストップメモリー化
料金:7,700円〜
エンジン停止時に前回の設定を記憶させ、アイドリングストップ機能を便利に使えます。
リバースミラー下降角調整
料金:6,600円〜
バック時にミラーの角度を自動で調整し、視界を確保します。
Apple CarPlay フルスクリーン化
料金:7,700円〜
CarPlayの画面をフルスクリーン表示にすることで、より快適な操作が可能になります。
TVキャンセル
料金:10,780円〜
走行中のTV視聴制限を解除し、同乗者が映像を楽しめるようにします。
GPS連動時刻補正
料金:5,500円〜
GPS信号を利用して、時刻を自動で正確に補正します。
デジタルスピードメーター表示
料金:5,500円〜
インパネにデジタル形式のスピードメーターを追加し、視認性を向上させます。
ライトスイッチ0位置有効化
料金:7,700円〜
エンジンがかかっている状態でも、全てのライトを消灯できるようにします。
これらのコーディングメニューは、ディーラーや専門業者によって提供されており、車両の仕様に応じて最適な設定が可能です。料金は施工内容や車種によって異なりますが、一般的には1項目あたり5,500円から8,800円程度の範囲で設定されています。複数のメニューを同時に施工する場合、セット料金が適用されることもあるため、事前にチューニングショップと相談して最適なプランを選ぶと良いでしょう。
コーディングを行う際は、車両の保証やアフターサポートも考慮し、信頼できるチューニングショップを選ぶことが重要です。
コーディング G系の特徴と料金
BMWのG系モデルにおけるコーディングは、最新技術を活用した車両のカスタマイズが可能であることが特徴です。G系はBMWの最新世代の車両を指し、車内の電子制御システムがより高度化しています。このため、コーディングによって得られる効果も多岐にわたります。
例えば、デイライトのオンオフ機能の追加や、デジタルスピードメーターの表示、アイドリングストップ機能の無効化などが挙げられます。また、スポーツ表示のアップグレード(ブースト圧、油温の追加)や、シートベルト警告音の解除など、運転の快適性を向上させるコーディングも人気です。
G系モデルにおけるコーディングの料金は、一般的に1項目あたり5,500円から8,800円程度です。複数の項目を同時に施工する場合、セット料金が適用されるケースもあります。
ただし、G系モデルは新しい技術を搭載しているため、コーディング作業には高度な専門知識が求められます。誤ったコーディングが車両のシステムに悪影響を与えるリスクがあるため、信頼できるチューニングショップに依頼することが重要です。また、コーディング後の保証やアフターケアも確認しておくと安心です。
BMWのACC後付け費用はいくらか?
BMWのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を後付けする際の費用は、車種や年式によって異なりますが、一般的には55,000円から80,000円程度が相場となっています。ACCは、車両が前方車両との車間距離を自動で調整し、安全な運転をサポートする機能です。この機能を後付けすることで、特に長距離運転時の負担を軽減することができます。
これはコーディングだけでは有効にならず、センサーが必要になりますので部品代も必要となります。
ACCを後付けしたことによりメーカー保証が失効する可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。特に新車保証が残っている場合、ACCの後付けが保証に影響を与えるかどうかはディーラー、チューニングショップへ事前に確認することをおすすめします。
コーディングのおすすめメニュー
BMWのコーディングには、さまざまなメニューがあり、車両の使い勝手や快適性を向上させることができます。ここでは、特におすすめのコーディングメニューをいくつか紹介します。
おすすめ1:デイライトの有効化
デイライトとは、昼間でも車のライトを点灯させる機能で、他の車両や歩行者からの視認性を高める効果があります。特に安全性を重視する方にとって、このコーディングは非常に有用です。
おすすめ2:アイドリングストップ無効化
アイドリングストップ機能は、停車中にエンジンを自動で停止し燃料を節約するものですが、頻繁なエンジンのオンオフが煩わしいと感じる方も少なくありません。この機能を無効化することで、スムーズな運転が可能になります。
おすすめ3:Apple CarPlayのフルスクリーン化
通常、Apple CarPlayは画面全体表示ではないのですが、フルスクリーン化することで、ナビゲーションやアプリの表示がより見やすくなり、ドライブが快適になります。
おすすめ4:iDriveのオープニング画面の変更
オープニング画面を変更することで、車両の個性をさらに引き立たせ、自分だけの特別な演出を楽しむことができます。
おすすめ5:ナビゲーションシステムの走行中操作解除を挙げます。通常は安全のために走行中のナビ操作が制限されていますが、同乗者がいる場合などにはこの制限を解除することで、ナビの操作が可能になります。ただし、このコーディングは使用時に運転者がナビ画面を注視しないよう、十分に注意する必要があります。
これらのコーディングメニューは、車の利便性や快適性を大幅に向上させるもので、特に日常的に車を使用する方におすすめです。各メニューの料金や対応車種については、事前に業者に確認しておくと安心です。
BMWのコーディング料金を抑えるには
・コーディングを自分で行う方法とアプリ紹介
・コーディング用アプリの選び方と注意点
・コーディング作業をディーラーで受付可能か
・コーディングによる保証打ち切りのリスクとは?
・コーディングをすると入庫拒否される理由と対策
・コーディングをすべきかポイント
コーディングを自分で行う方法とアプリ紹介
BMWのコーディングを自分で行う方法は、近年ますます手軽になってきています。これには専用のアプリとOBD2アダプタを利用するのが一般的です。自分でコーディングを行うことで、業者に依頼するコストを抑えることができ、さらに自分のペースで車をカスタマイズできるというメリットがあります。
必要なもの
■OBD2アダプタ:SMART BIMMER ENET Wi-Fi(Wifi接続タイプ) またはBODAC UniCarScan UCSI-2100(Bluetooth接続タイプ)
まず、コーディングを行う際に必要となるのがOBD2アダプタです。車両と通信するためのインターフェースですね。これを車のOBD2ポートに接続し、スマートフォンやmacと接続させます。
・どちらも10,000円程度で購入可能
・どちらもBimmerCode推奨品で安心。一応自分の車両がどちらのタイプに対応可能か公式サイトからご確認ください。
BimmerCode対応アダプタ一覧(公式サイト)はこちら
・※Vgate iCar Proというアダプタが出回っているそうですが、コーディングできなかった等報告されていますのでお気をつけ下さい。
■アプリ:BimmerCode(iOS, Android, macOS)
BimmerCodeは、BMWやMINIのコーディングをスマートフォン、Macで簡単に行えるアプリで、
ダウンロード後に、アプリ内でフルバージョンを購入(4900円)することによって使用可能となります。
操作は非常に簡単。私は初めてのコーディングをSMART BIMMER ENET Wi-FiとBimmerCodeで行いました。
ですので大体15,000円程度でコーディングし放題になります。コスパでいうと最高です。
通常モードでのコーディング方法
操作は簡単。ベーシックモードとエキスパートモードが用意されています。ベーシックモードでは、あらかじめ用意された設定項目を選択するだけでコーディングが完了します。通常ベーシックモードで事足ります。一方、エキスパートモードでは、さらに細かい設定をカスタマイズすることが可能です。
コーディングを行う手順としては、まずアプリを開き、車両とアダプタを接続します。その後、アプリ内で車両の情報を読み込み、変更したい設定を選択してコーディングを実行します。完了後は、車両に反映されるか確認し(これが重要)問題がなければ終了です。
ただし、自分でコーディングを行う際には、慎重に設定を変更することが重要です。誤ったコーディングは車両のシステムに不具合を引き起こす可能性がありますからね。
BimmerCodeは不測の事態に備えて、コーディング作業時にECUからコーディングデータを読み込む度にバックアップが自動的に作成される仕組みとなっています。万が一エラーが発生した場合などに復元するために使用できますので安心です。
コーディング後のエラー、コーディング失敗、バックアップの復元手順
念の為、作業前に一読しておくと安心ですね!
コーディング後のエラー、コーディング失敗、バックアップの復元手順(公式サイト)はこちら
コーディング用アプリの選び方と注意点
コーディングアプリを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。アプリの選び方次第で、コーディングの難易度やリスクが大きく変わるため、慎重に選定することをお勧めします。
まず、対応車種の確認が最も重要です。BMWのモデルによっては対応していないアプリも存在するため、自分の車種がそのアプリに対応しているかを事前に確認してください。BimmerCodeなどの人気アプリは多くのBMWモデルに対応していますが、全ての機能が使えるわけではないので、対応機能も確認しておく必要があります。
次に、操作の簡便さも選ぶ際のポイントです。初心者の方は、ユーザーフレンドリーなインターフェースを持つアプリを選ぶと良いでしょう。例えば、BimmerCodeのベーシックモードは、専門知識がなくても簡単に使えるため、初めてコーディングに挑戦する方に適しています。
さらに、サポート体制も考慮すべきです。アプリ使用中に問題が発生した場合、サポートがしっかりしているかどうかは非常に重要です。オンラインフォーラムやFAQが充実しているアプリを選ぶと、万が一の時にも安心です。
注意点としては、アプリとOBD2アダプタの相性があります。一部のアプリは特定のアダプタでしか動作しない場合があるため、公式サイトで推奨されているアダプタを使用することが重要です。また、コーディングを行う前に、車両が診断モードになっているか、エンジンがかかっていないかなどの基本的な確認事項を徹底しましょう。
最後に、コーディングは自己責任で行うものです。アプリの操作ミスや設定ミスによって生じた問題は、自分で対応しなければならないことを忘れないでください。安全にコーディングを行うためにも、信頼できるアプリを選び、しっかりと準備を行うことが成功への鍵となります。
コーディング作業をディーラーで受付可能か
BMWのコーディング作業はディーラーで依頼は基本的にできません。
実のところ、私もBMWを手に入れてすぐコーディングを行いたいと思い、何も分からずディーラーで依頼可能か問い合わせをした事があります。
「コーディングをした所でどの様な所に不具合が出るか不明確で安全上の担保ができない為、ディーラーでは基本的に受付をしていない。」というのが解答でした。
一方で、一般的に行われているカスタムコーディング、例えばデイライトのカスタムや、エキスパートモードを使った特殊な機能の追加などは、ディーラーでは受け付けられないことが多いです。このようなコーディングは、メーカーの保証外となる可能性が高く、ディーラー側も対応を拒否するケースが増えています。
コーディングによる保証打ち切りのリスクとは?
BMWのコーディングを行う際に最も注意すべき点の一つが、保証打ち切りのリスクです。これは、コーディングによって車両の設定がメーカーの標準仕様から変更された場合に、車両保証が無効になる可能性があるというリスクです。
具体的には、車両のECU(エンジンコントロールユニット)やその他の電子制御システムに対して、メーカーが認めていない変更を加えると、ディーラーやメーカーがその車両に対して提供する保証を打ち切ることがあります。これは、コーディングによって生じた不具合が安全性がメーカーの責任範囲外と判断されるためです。
例えば、アイドリングストップ機能の無効化や、特定の安全装備の解除など、運転の快適性を向上させるためのコーディングは、便利に思える一方で、車両の安全性や環境性能に影響を与える可能性があります。これにより、車両の故障や不具合が発生した際に、メーカー保証の対象外とされるリスクが生じます。
さらに、最新のBMWモデルでは、コーディングが行われた痕跡が診断機によって記録されることがあります。これにより、ディーラーが診断時にコーディングの事実を把握し、保証打ち切りを判断する材料となる可能性がありますのでご注意ください。
コーディングを行う際には、正規ディーラーでの車両保証を優先するか、カスタムコーディングを優先するか慎重に検討し信頼できるチューニングショップに依頼することがオススメです。
コーディングをすると入庫拒否される理由と対策
BMWのコーディングを行った車両がディーラーでの入庫を拒否される理由は、主にメーカーが認めていないカスタマイズが行われているためです。コーディングによって車両の設定が変更されると、ディーラーはその車両をメーカーの基準に沿った整備や修理ができないと判断することがあります。また、コーディングによる改変が原因で発生した不具合については、ディーラー側が責任を持つことができないため、入庫を拒否されるケースもあります。
コーディングをすべきかポイント
ここまで考えるとコーディングをするか否か考えてしまいますが、すべきかどうか以下の様に考えると良いです。
・新車、認定中古車で購入し、車両のメーカー保証が残っている
→ 保証が切れるまでコーディングしない。
・中古車でBMWを購入した。
→車両保証が無くなっていればコーディングを楽しむ。
色々とカスタムができる。これは中古車の特権ですね。
・コーディングをしたいが不具合が出ないか不安
→ 万が一自走不能になった場合の対処を考えておく。レッカー等。コーディングのリセットはディーラーにて対応可能。
コーディング前にデータのバックアップができていれば復元できますので、まず不具合が出ても自走不能になることは無いでしょうね。
・ディーラーで入庫拒否が不安であれば一旦コーディング変更部分を元に戻しておくこともオススメです。
何かあるたびにコーディングをチューニングショップに依頼すると費用がかさんでしまいますので、自分でコーディングするのがコスパ的にも、タイパ的にも絶対オススメです。