「次のデリカは、どこまで進化するのか?」 いま、多くのファンが注目しているのが──デリカD:5のビッグマイナーチェンジ。 “フルモデルチェンジ級”と噂されるほどの刷新が、静かに始まっています。
SUV全盛の今、ミニバンでありながら本格4WDを貫く存在は、もはや希少。 その唯一無二の個性を磨き上げた新型D:5は、デザイン、走り、快適性のすべてで大きな変化を遂げそうです。
この記事では、最新のリーク情報や予想画像、スペック、価格、発売時期までを徹底的に整理。 さらに、BMWオーナー視点で見た「デリカがなぜ心を掴むのか」も考察します。 読むほどに、“このクルマに乗りたくなる”。 そんな、デリカD:5の進化の物語を一緒に追いかけてみましょう。
デリカD:5、ついにビッグマイナーチェンジへ

三菱がついに動いた?公式コメントとリークの時系列
2019年に現行モデルへとフェイスリフトされて以来、5年以上にわたり熟成を重ねてきたデリカD:5。 その“次の一手”が、ついに動き始めました。 2024年秋頃から複数のメディアやディーラー関係者を通じて、「ビッグマイナーチェンジ」というワードが現実味を帯びて語られています。 さらに2025年初頭、三菱自動車の開発関係者が「現行D:5はもうすぐ大きなアップデートを迎える」と発言。 これにより、デリカファンの間では次期モデルへの期待が一気に高まりました。
現時点で三菱公式からの正式アナウンスはまだありませんが、各種登録データベースや試験走行のスパイショットなど、 動きを裏付ける具体的な情報が次々と確認されています。 「年内発表」「2026年モデルとして登場」という見方が最も有力です。
「フルモデルチェンジ級」と噂される理由
なぜ“ビッグマイナーチェンジ”でここまで話題になるのか? その理由は、デリカD:5というモデルが持つ「役割の大きさ」にあります。 デリカは、国内ミニバン市場で唯一本格4WD+ディーゼルエンジンを採用する個性派。 これを大きく変えるということは、三菱のブランド戦略そのものが動くことを意味します。
リーク情報によれば、今回の刷新ではエクステリアデザイン・内装・制御システムが一斉にアップデートされるとのこと。 特にフロントフェイスは現行の「ダイナミックシールド」デザインをさらに進化させ、 より水平基調でワイドな造形になる見込みです。 その仕上がりは、もはや「マイナーチェンジ」という言葉では収まりません。
現行D:5との違いを分かりやすく整理
現行モデルと新型D:5を比較すると、まず注目すべきはデザインと走行フィールの変化です。 現行型はSUV的なフロントマスクで人気を博しましたが、次期型ではさらにオフロード志向を強調。 グリル形状やヘッドライト構成も刷新され、より「デリカらしい」タフネスを前面に押し出す方向です。
また、インテリア面では大型モニターや新メーターデザインを採用し、 操作系も最新の三菱コネクト対応へと進化。 静粛性を高めるために防音材が見直されるなど、ファミリーユースの快適性も飛躍的に向上します。
そして最も大きなポイントがパワートレインの改良です。 2.2Lクリーンディーゼルの改良版が搭載され、出力・トルク特性・燃費効率のバランスが再調整。 最新の排ガス規制にも適合しながら、より滑らかで力強いドライブフィールを実現する見込みです。 この進化こそが、「フルモデルチェンジ級」と呼ばれる最大の理由でしょう。
エクステリア:よりワイドで力強いデザインへ

新ヘッドライトユニットとT字デイライトの進化
ビッグマイナーチェンジ版デリカD:5の最大の注目点は、まずフロントフェイスの刷新です。 従来の2段式ヘッドライト構成を踏襲しながらも、よりシャープなデザインへと進化。 上段に薄型LEDデイライト、下段にプロジェクタータイプのヘッドライトを配置し、 新世代三菱デザインを象徴する“T字シグネチャー”がより明確に描かれています。
これにより、従来よりも精悍でワイド感のある顔立ちを実現。 光の演出も見直され、夜間走行時の存在感が一段と際立つ構成となる見込みです。 また、ランプ周辺のメッキ加飾は控えめになり、SUVらしいマット質感を採用。 全体的に“無骨さと上質さの共存”を意識したデザインへと進化しています。
ダイナミックシールドの再デザイン
現行モデルで確立された「ダイナミックシールド」デザインも、今回のマイナーチェンジで大幅にリファインされます。 新型ではシールド形状の開口部を拡大し、中央部の厚みを強調。 この変更により、より横方向への広がりを感じさせる構成となります。
また、グリルパターンは現行の格子状から横フィン基調へ変更される可能性が高く、 デリカらしい力強さに加え、SUV的なワイルドさと洗練さを両立。 エンブレム位置も微調整され、フロント全体が“より低く、よりワイド”に見える視覚効果を持たせています。
※エクステリアについては以下の記事で詳しく更新情報を掲載しています。

新ボディカラー「サンドベージュ」や「チタングレー」登場の可能性
ボディカラーのバリエーションも刷新される見込みです。 これまでのホワイトパールやスターリングシルバーに加え、 新たに「サンドベージュ」や「チタングレー」といったアウトドアテイストの新色が追加される可能性があります。 これらは近年、SUV・オフロード市場で人気を集めるトレンドカラーであり、 デリカD:5のキャラクターと見事にマッチします。
特にサンドベージュは、マットな質感と陽光下での温かみあるトーンが特徴。 一方チタングレーは、金属的な重厚感と落ち着きを併せ持ち、 ファミリー層だけでなくプレミアムSUVユーザーにも響く色味です。
さらに、ブラックルーフとのツートン仕様や、 「ブラックエディション」として専用ホイール・グリルを装備した限定グレードの登場も噂されています。 ビッグマイナーチェンジにふさわしい、“見た瞬間に進化を感じるデリカ”が姿を現しそうです。
インテリア:SUVライクな高級キャビンに刷新
新メータークラスターと大型インフォテインメント画面
新型デリカD:5では、インテリアのデザインも大幅にアップデートされる見込みです。 まず注目すべきは新メータークラスターの採用。 従来のアナログ表示から、フルデジタルまたはハイブリッド表示式に変更され、 最新の「アウトランダー」や「トライトン」に通じるデザインコンセプトを導入しています。
中央のインフォテインメントディスプレイは従来よりも大型化し、10.1インチクラスのワイドスクリーンを搭載。 コネクテッド機能も強化され、Apple CarPlayやAndroid Autoはもちろん、 最新の「三菱コネクト」に対応する可能性が高いとみられます。 ナビゲーションや車両情報を一元管理できるUIは、操作性・視認性ともに大きく進化します。
防水ファブリック・撥水レザーなど素材感アップ
今回のマイナーチェンジでは、内装素材にも大きな見直しが入ると予想されています。 従来のモケット地に代わり、防水性と質感を両立した新ファブリック素材を採用。 さらに上級グレードでは撥水加工レザーを導入し、アウトドアユースにも対応する仕様になる見込みです。
シート形状も再設計され、座面クッションの厚みを増して長距離移動時の疲労軽減を実現。 加えて、サイドサポート形状が見直され、SUV的なホールド感を演出しています。 ミニバンとしての快適性とSUVの堅牢さを融合した「デリカ流プレミアムキャビン」が完成しつつあります。
アウトドアユーザー待望の“USBポート増設”も
近年のライフスタイル変化を踏まえ、利便性面でのアップデートも進みます。 特に注目されているのが、USBポートや電源コンセントの増設。 キャンプや車中泊などのシーンで、複数デバイスを同時充電できるよう設計される見込みです。
また、リア席エアコンの独立操作パネルや後席読書灯など、ファミリーユースへの配慮も強化。 「人を中心に考えた設計思想」が随所に感じられる刷新となりそうです。
メカニズム:改良ディーゼル×新制御4WDシステム
2.2Lディーゼルエンジンの静粛性・燃費向上
パワートレインは現行の2.2Lクリーンディーゼルをベースに改良が施されます。 インジェクション制御や燃焼効率を見直すことで、騒音低減と燃費改善を両立。 新型ターボチャージャーの採用により、アクセルレスポンスも向上していると報じられています。
特に注目なのは、アイドリング時の静粛性が大きく向上する点。 防音材の追加やエンジンマウント構造の変更により、室内での振動が軽減され、 「高級SUVのような静けさ」を手に入れたといえるでしょう。
S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)のチューニング刷新
三菱独自の4WD制御システム「S-AWC」もチューニングが刷新されます。 新たな制御ロジックにより、滑りやすい路面での安定性とトラクション性能が大幅に改善。 ステアリング入力に対してより自然な挙動を実現し、長距離ドライブや悪路走行時の安心感が向上します。
また、ドライブモード切り替え機能も最適化され、 「グラベル」「スノー」「オート」などのモード間制御がよりスムーズに。 オンロードでもオフロードでも、デリカD:5らしい“頼れる足まわり”を体感できる仕様になりそうです。
電動化モデル(PHEV)の登場はあるのか
電動化への期待も高まっています。 現時点では明確な発表はないものの、開発陣のコメントやプラットフォーム構造から、 将来的なPHEVモデルの投入が視野に入っていることは確実です。
アウトランダーPHEVで培われたシステムをベースに、 デリカD:5に最適化されたハイブリッドユニットを採用する可能性も。 ただし登場は2026年以降との見方が濃厚で、今回のマイナーチェンジではディーゼル一本に絞る公算が高いでしょう。
発売時期・価格・グレード構成
発表は2025年内?販売は年末〜2026年初頭?
現時点での有力情報では、2025年後半に正式発表、年末〜2026年初頭に発売開始というスケジュールが有力。 生産ラインの調整が完了次第、先行予約が始まる見込みです。
また、特別仕様車「プレミアムパッケージ」や限定色を備えたローンチエディションが用意されるとの噂も。 マイナーチェンジといえども、実質的には“新型”と呼べるほどの進化を遂げることになりそうです。
価格帯は現行比+30万円前後か
価格は現行モデルより20〜30万円前後の上昇が予想されます。 改良されたパワートレインや新装備を考慮すれば、価格アップは妥当な範囲。 それでも、競合のアルファードやランドクルーザーと比べれば依然として高コスパな4WDミニバンといえます。
ブラックエディション/アクティブギア復活説も
ファン待望の「ブラックエディション」や、オレンジアクセントが特徴の「アクティブギア」が復活する可能性もあります。
これらの特別仕様車は、外装アクセントと専用インテリアで個性を際立たせるモデルとして人気を博しました。
マイナーチェンジ後もブランドを象徴するグレードとして再登場が期待されています。
ライバル比較:アルファードやランドクルーザーとの違い
ミニバンなのにSUV顔──唯一無二のポジション
デリカD:5が他車と一線を画すのは、その“ミニバンでありながらSUVの顔”を持つ点です。 ファミリーカーでありながら、悪路走行も難なくこなす万能性は他に類を見ません。 高級感とタフさを両立したスタイリングは、都会にもアウトドアにも溶け込む絶妙なバランスです。
4WD性能はライバルを圧倒
トヨタ・アルファードが快適性を、ランドクルーザーが走破性を極める中、 デリカはその中間で両立を果たした存在。 S-AWCによる精密な制御力とディーゼル特有のトルク感は、雪道・山道などあらゆるシーンで安心をもたらします。 ミニバンでここまで“走破性”を追求しているのは、もはやデリカだけです。
“デリカしか選べない層”を支える哲学
「家族でキャンプへ行く」「雪国で暮らす」「どんな道でも進みたい」── そんなリアルなライフスタイルに寄り添うのがデリカD:5。 この“使える4WDミニバン”というポジションは、単なるカテゴリーを超えた生き方の象徴です。 それが、多くのオーナーを惹きつけ続ける理由に他なりません。
BMWオーナー視点で見る「新型デリカD:5」
X3やX5と共通する“走りの質感”
BMWのXシリーズオーナーから見ても、新型デリカD:5の走りには通じるものがあります。 ステアリングフィールの正確さ、足回りの粘り、そして安定感。 どれも“走りの質”を追求する三菱の姿勢が伝わる要素です。
家族を乗せて雪山へ行けるプレミアムミニバン
「家族全員で雪山へ行き、安心して帰ってこられる」。 その信頼感は、まさにX3やX5が持つグランドツアラー的価値と重なります。 ラグジュアリーと実用性を両立した国産車は数少なく、 デリカD:5はそのギャップを埋める存在となるでしょう。
「国産×4WD×ラグジュアリー」の新たな選択肢
欧州プレミアムSUVの完成度をリスペクトしながら、 日本の道、日本の家族、日本の気候に最適化されたクルマ──それがデリカD:5です。 「国産×4WD×上質」という価値軸で見れば、今後最も注目すべき一台。 BMWオーナーにも共感を呼ぶ“合理と情熱の融合”がそこにあります。
まとめ
デリカD:5は、ミニバンの常識を超えて“走破する家族車”へと進化しました。 外観はよりタフに、内装はより上質に、そして走りはより滑らかに。 「日常も冒険も一台で」という理想を現実にする存在へ。 三菱が培ってきた4WD技術とデザイン哲学が、再び光を放ちます。
- よりワイドで存在感のある新フロントデザイン
 - 静粛性と燃費性能を両立した改良ディーゼル
 - アウトドア志向を高めた高品質インテリア
 - S-AWCによる信頼の走破性能
 - 国産ミニバン唯一の“冒険と上質”の融合モデル
 
結論
新型デリカD:5は、ただのマイナーチェンジではありません。 それは、家族とともに進化するクルマの象徴です。 都会を走る日常も、雪山へ向かう非日常も、この一台で完結する。 「走ること」へのこだわりと「人を想う」優しさが共存する姿勢に、三菱の本気が感じられます。
ミニバンでもSUVでもない、“デリカというジャンル”。 その物語の次章が、まもなく始まります。


