BMWのフューエルキャップの紐が切れてしまうと、ガソリンスタンドでの給油時、なんだかみすぼらしいですよね。また細かいところですが、こういうところを綺麗にしておくと愛着が湧くものです。本記事では、BMWの給油口で採用されている脱落防止用の紐について、必要なものをそろえて自分で交換する手順と、作業時に気を付けたいポイントを解説します。交換手順は難易度の低いDIYに分類されることが多く、工具さえあれば短時間で完了するとされています。この記事を読み進めることで、フューエルキャップの紐の構造や役割を理解し、部品選びから交換作業までをスムーズに進められるようになります。
- BMWフューエルキャップの紐の基本構造と役割を理解できる
- DIY交換に必要な工具・部品と選び方がわかる
- 実際の交換手順と注意点を先に把握できる
- 純正品と社外品を比較して最適な選択ができる
この記事の動画版もありますので、実際に作業を見たい方はこちらもどうぞ!
BMWのフューエルキャップの紐をDIYで交換する方法

- DIYで修理する前にそろえておきたい必要なもの
- 初心者でもできる交換手順の全工程
- 交換時の注意点と作業のコツ
- 装着後に確認すべきポイント
DIYで修理する前にそろえておきたい必要なもの
BMW フューエル キャップ 紐の交換はシンプルなDIYですが、適切な工具と部品を用意しておくことで作業時間を短縮でき、またキャップ本体を傷つけるリスクも減らせます。ここでは一般的にあると安心なアイテムと、純正・OEMでよく利用される部品例を紹介します。価格は販売サイトや時期によって変動するため、目安として捉えてください。


| 分類 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 交換用ストラップ | BMW用脱落防止ひも(F系・G系対応品など) | 純正・OEM・社外で価格差あり |
| 小型マイナスドライバー | リングをこじる際に使用 | 先端養生で傷防止 |
| ニッパー | 樹脂リングが固い場合に切断 | 先細タイプが扱いやすい |
| 清掃用ウェス | 給油口周りの汚れを拭く | 異物侵入防止に有効 |
純正パーツを使用する場合は、安心感やフィッティング精度を重視する傾向があるとされています。対してOEM・社外品は価格が抑えられており、輸入品を利用することでさらにコストを下げられることもあります。
初心者でもできる交換手順の全工程
BMWの多くのモデルでは、給油キャップに車両側とキャップ側をつなぐ細い紐(脱落防止コード)が装着されています。この紐は経年劣化や使用頻度の高さによって切れることがあり、その場合でもキャップ全体を交換するのではなく紐だけを交換できる構造になっているケースが見られます。ここでは一般的なF系・G系でよく採用される「キャップ内側のリングを一度外して新しい紐を取り付けるタイプ」を想定した手順を紹介します。モデルごとに細部が異なる場合があるため、作業前に必ず取扱説明書や部品図を確認してください。
ポイント:作業はエンジン停止・給油口を開けた状態で行い、砂や水が給油口の奥に入らないように注意します。屋外で行う場合は風が弱い日を選ぶと安全です。
手順の概要
1. 給油口フラップを開ける
車内の給油口オープナー(車種によっては外側を押すだけ)で給油口を開きます。周囲の汚れがひどい場合は、先に拭き取っておきます。

また、ゴミや不純物が給油構内に侵入しない様に被せて蓋をしておきましょう。

2. 既存の切れた紐・リングを確認する
切れている場合は、キャップ側もしくは車体側に残った紐を観察し、どの様に固定されているかを見極めます。多くのケースでキャップの首部分に樹脂製のリングがはめ込まれています。

3. 古いリングを外す
マイナスドライバーなど細い工具を使って、キャップ側に残っている樹脂リングをこじるようにして広げます。このとき、力任せにこじるとキャップ本体に傷がつくことがあるため、可能であれば先端を養生テープで保護してください。リングが固く外れない場合は、ニッパーで一部を切断するとスムーズです。



4. 新しい紐(ストラップ)を通す
購入した新しいBMW フューエル キャップ 紐には、キャップの溝に合わせたリング形状が付いています。リングの広い方からキャップの首に差し込み、指で均等に押し込みながらぐるりと一周させて固定します。寒い環境では樹脂が硬くなりやすいため、室内で少し温めておくと装着しやすいとされています。
裏表の向きがあるので予め確認しておきます。

特別な工具は必要とせず、指で簡単にはめ込むことができます。

5. 車両側ホルダーに紐をかける
キャップをぶら下げるための固定ポイントが給油口の内側にあります。新しい紐の先端をそこにしっかりと引っ掛け、キャップを閉めたり開けたりしても外れないことを確認します。

6. 開閉をテストする
給油キャップを実際にねじ込み、給油口のフラップを開閉して、紐が引っ張られすぎないか・途中でねじれていないかを確認します。
注意:車種や年式によって、キャップそのものと紐が一体成形されているタイプがあります。その場合は紐だけの交換ができず、キャップごとの交換になることがあります。部品番号は必ず事前に確認してください。
交換時の注意点と作業のコツ
紐の交換自体は難しくありませんが、給油口は燃料タンクに直接つながる部分のため、異物混入やパーツの落下には十分注意が必要です。また、樹脂パーツの多い部分なので、工具の入れ方によってはすぐに傷になってしまいます。以下のポイントを押さえておくと、仕上がりがきれいになります。
1. 作業前に給油口周りを清掃する
砂や泥が付着していると、リングを外す際に中へ落下するおそれがあります。作業前にウェスで軽く拭き、必要に応じてエアブローなどで汚れを飛ばしておきます。
2. 工具はできるだけ小さく先端を保護する
マイナスドライバーのような金属工具を樹脂パーツへ直接当てると、白く削れた跡が残ります。先端をテープで巻くか、樹脂製の内装外しなど柔らかい工具を使うと仕上がりがきれいです。
3. 寒い時期は部品を温めておく
リングや紐をはめ込むタイプの部品は、気温が低いと硬くなりやすいとされています。室内で少し温めてから取り付けると、樹脂がしなってくれるので短時間で作業できます。
注意点
・給油中や給油直後の作業は避け、ガソリン臭が少ないときに行う
・落としたパーツをタンク側に入れてしまうと整備工場での対応が必要になる場合がある
・作業中にキャップパッキンが傷んでいると気づいた場合は、同時交換を検討する
装着後に確認すべきポイント
新しいBMW フューエル キャップ 紐を取り付けたら、すぐに終わりにせず、実際の使用状態をシミュレーションしておくと安心です。とくに給油機の横でキャップを開け閉めするときの動きがスムーズかどうかをチェックします。
確認しておきたいポイントは次のとおりです。
- キャップをぶら下げた状態でも紐が突っ張らず、給油口の塗装に当たっていないか
- キャップを閉めたときに紐がキャップのネジ部に挟み込まれていないか
- 走行中の振動で紐が異音を出さないか
- 給油口フラップの開閉に干渉していないか
とくに、紐が短すぎると毎回強く引っ張られ、再び切れる可能性が高くなります。装着後すぐはやや固く感じても、数回開閉すると樹脂がなじんでくることがあります。なじみを待っても動きが渋い場合は、リング内側をほんの少しだけ削る・シリコングリスを薄く塗るなどの方法がありますが、やりすぎると外れやすくなるため慎重に行ってください。
給油キャップを社外のアルミキャップやドレスアップパーツに交換している場合、紐の取り付け位置や厚みが異なることがあります。この場合はキャップ側と紐側の規格を合わせられる製品を選択するか、キャップごとBMW純正に戻すことも検討されます。
BMWのフューエルキャップの紐が切れたときの原因と対処法

- フューエルキャップの紐の劣化が起こる仕組み
- 社外品と純正品の違いを比較
- 交換にかかる費用と所要時間の目安
- BMWのフューエルキャップの紐交換、まとめとメンテナンスのコツ
フューエルキャップの紐の劣化が起こる仕組み
BMW フューエル キャップ 紐は、素材として樹脂やゴムを組み合わせたシンプルなパーツですが、給油の頻度・屋外保管による温度変化・紫外線の影響などが重なると、徐々に硬化やひび割れが進行すると説明されることがあります。とくに日本のように夏季の直射日光が強い環境では、給油口フラップの開閉のたびに熱を受けるため、欧州で想定された使用条件より早く劣化するケースもあるようです。
主な劣化要因は以下のとおりです。
- 給油時にキャップを無理な方向へぶら下げることで発生する繰り返し荷重
- 冬季の低温で樹脂が硬くなっているときの急な折り曲げ
- 車両洗車時にキャップを引っ掛けてしまうなどの外力
- 経年による樹脂・ゴムの自然劣化
こうした要因が重なると、まず細い部分から亀裂が入り、最終的にコードが分離してしまいます。劣化が始まっている段階で交換しておけば、キャップの落下や紛失を防げます。
社外品と純正品の違いを比較
BMWの給油キャップ用の紐は、純正パーツのほかにOEM・社外品が多く流通しており、ショップやオンラインモールでも複数の価格帯から選択できるようになっています。ここでは一般的に語られている違いを整理しておきます。
| 項目 | 純正品 | OEM・社外品 |
|---|---|---|
| 適合性 | 車種・年式に合わせて設計されているため高い | 汎用品のため一部で微調整が必要なことがある |
| 価格 | やや高め | 比較的安価でまとめ買いもしやすい |
| 入手性 | ディーラー・正規店で取り寄せ可能 | ネット通販・海外通販など選択肢が広い |
| 仕上がり | 純正キャップとの色・質感が近い | 色味やケーブルの硬さが異なる場合がある |
| 安心感 | メーカーの品質基準 | レビューや販売者の実績を確認するのが無難 |
ディーラーで給油キャップごと交換する場合は、キャップ本体・パッキン・紐が一体になった部品が使用されることが多く、見た目や質感の統一感を重視するユーザーに向きます。一方で、紐だけを安価に交換したい場合は、OEMや社外のストラップ部品を選択することで部品代を抑えられます。いずれにしても、対応する車種の記載をよく読み、F系・G系など世代の違いを間違えないようにしてください。
交換にかかる費用と所要時間の目安
BMWのフューエルキャップの紐の交換費用は、どの種類の部品を選ぶか、どこで作業するかによって変わります。
- 社外・OEMの紐パーツのみを購入して自分で交換:数百円~1,500円前後(送料別)
- 純正部品を購入して自分で交換:2,000円~4,000円前後
- ディーラーや整備工場でキャップごと交換:部品代+工賃で4,000円~8,000円程度になることがある
DIYで行う場合の作業時間は、初めてでも15分~30分程度をみておけば十分です。キャップのリングが固着していたり、工具が手元になかったりする場合はもう少しかかることがあります。整備工場で作業してもらう場合は、ほかの点検と同時に依頼することで工賃が抑えられることもあります。
また、海外通販を利用する場合は、送料や関税が加算されるケースもあります。安価に見えても総額が高くなることがあるため、注文前に送料込みの価格を確認するのがおすすめです。
交換作業を自分で行えば費用は最小限に抑えられますが、作業環境が暗い、給油口が深く手が届きにくいといった場合は、整備士に依頼した方が確実です。DIYに慣れていない方は、最初だけプロに依頼して構造を学び、次回以降は自分で行うという方法も現実的です。
まとめポイント
・DIY交換:コストを抑えたい方に向く
・純正交換:見た目や品質を重視する方向け
・ディーラー交換:時間を節約したい方に最適
・いずれの場合も、適合確認が最優先
フューエルキャップの紐の交換は、一見小さなメンテナンスに見えますが、日常的に使用するパーツであり、快適な給油体験を支える重要な要素です。劣化を放置せず、定期的な点検と早めの交換を意識することで、愛車の美観と使いやすさを長く維持できます。
以上で、フューエルキャップの紐に関するDIY交換方法、必要なもの、注意点、劣化の原因、費用の目安までを総合的に解説しました。
BMWZoneでは今後も、オーナー視点でわかりやすいDIYメンテナンス記事を発信していきます。愛車を長く大切に乗り続けるための情報源として、ぜひ参考にしてください。
BMWのフューエルキャップの紐交換、まとめとメンテナンスのコツ
ここまでの内容を踏まえて、BMWのフューエルキャップの紐の交換を長く安定して使うためのポイントを整理します。給油のたびに触れる部分なので、ほかの外装パーツよりも使用回数が多く、数年単位での交換を前提にしておくと維持がしやすくなります。
- BMWのフューエルキャップの紐は給油キャップの脱落防止を目的とした消耗部品と考えておく
- 交換は給油口を開けて古いリングを外し新しい紐をはめるだけのシンプルな作業である
- 作業を始める前に必要なものとして交換用紐と小型マイナスドライバーとニッパーを用意しておく
- 工具の先端を養生することでキャップ本体や給油口の樹脂を傷つけにくくなる
- 紐をはめ込む前に樹脂を温めると装着が楽になり作業時間も短くなる
- 装着後はキャップの開閉と給油口フラップの動作を必ずテストして干渉がないかを確認する
- 紐が短すぎると再び切れやすくなるため適正な長さの部品を選定する
- 純正品はフィッティングの安心感がある一方で社外品やOEMはコスト面で有利になる
- ドレスアップキャップを装着している場合は紐との互換性を事前にチェックしておく
- 給油口周りの汚れをこまめに拭くことで砂や異物の侵入を防ぎ部品の寿命を延ばせる
- 給油中や給油直後の交換作業は避け安全な状態でゆっくり行うようにする
- 定期的にひび割れや硬化がないかを点検し劣化が見られたら早めに交換する
- 交換記録を残しておくと次回の交換時期や使用した部品番号を把握しやすくなる
- 不明点がある場合はディーラーや正規サービスに相談して作業方法を確認する
- フューエルキャップの紐のDIY交換はコストを抑えつつ実用性を回復できるメンテナンスである


